桃の節句のひな祭りの雛人形・雛飾りの飾り方については、
諸説があるので、ひな人形の飾り方について迷う人が多いです。
雛人形・雛飾りの飾り方を含めて、桃の節句のひな祭りは
日本古来からの伝統のお祭りですので、地方ごと地域ごとに
それぞれ伝統に培われた様式というものがあり、そのことからも
桃の節句のひな祭りの雛人形・雛飾りの飾り方にも
全国各地で様々な飾り方があるというのが実情です。
そういった意味では、ひな人形の飾り方については、
原則さえ押さえれば特に決まり事はない、ともいえます。
そこで、雛人形・雛飾りの飾り方の原則的な決まり事について
説明してみたいと思います。
雛人形・雛飾りの飾り方を考える上で大切なことは、
まず、桃の節句のひな祭りと雛人形・雛飾りの由来でしょう。
⇒ 桃の節句のひな祭りに雛人形・雛飾りを飾る雛まつりの由来
桃の節句のひな祭りと雛人形・雛飾りの由来は宮廷を模したもの
という点を抑えれば、原則的な決まり事はおのずと導き出せます。
雛人形・雛飾りの飾り方の原則的なパターンは以下の三種類です。
1.御殿全体の様子を模しての全部の飾り方(段飾りなどを含む)
2.御殿の内の一室を拝しての飾り方
3.屏風を用いて御座所の有り様を拝しての飾り方
これらの何れかのパターンに追加する形で、お囃子に使う楽器や、
家財道具と牛車などの道具を一緒に飾るバリエーションもあります。
以前は五段、七段にも及ぶ雛人形・雛飾りの檀飾りが一般的でした。
特に高度経済成長期以降は七段飾り、
バブル期以降は八段飾りの檀飾りが多かったのですが、
最近では住宅事情を考慮して雛人形を飾る部屋の大きさに合わせたり、
雛人形の出し入れを考慮した段数を減らした雛人形・雛飾りが
主流となっているようです。
また、戦前までの上方・京都や関西の一部の地方では
天皇の御所を模した御殿式の屋形の中に男雛・女雛を飾り、
その前の階段や庭に三人官女や五人囃子らを並べ、
横に鏡台や茶道具、重箱などの精巧なミニチュアなどを飾っていました。
このあたりはかつて御所が存在していたという地域性が
伝統的に引き継がれていたといってよいでしょう。
ところで、桃の節句のひな祭りが終わった後に
雛人形・雛飾りをいつまでに片付けたらよいかについても
諸説入り乱れているところです。
祭りの日が過ぎた後も雛人形を片付けずにいると結婚が遅れる
という俗説もあり、雛人形・雛飾りの片付け時期については
誰もが頭を悩ませるところですが、結論からいって、
祭りの日が過ぎた後も雛人形を片付けずにいると結婚が遅れる
というのは昭和初期につくられた迷信です。
旧暦の場合、桃の節句のひな祭りは梅雨が間近の季節だったため、
早く片付けないと雛人形にカビが生えてしまうから、
というのがこの俗説の根拠とされています。
桃の節句のひな祭りのお料理・お菓子には、菱餅、雛あられ、
鯛や蛤の料理( 吸い物等)、ちらし寿司があり、
地方によっては飲みものとして白酒、生菓子の引千切があります。
桃の節句のひな祭りは伝統に根ざした節句の行事ですが、
伝統そのものも時の生活様式につれて変化していくものですから、
過去のしきたりなどを尊重しつつも、現在の状況に合わせて
雛飾りのサイズなどを変更していくことは必然的といえます。
大切なのは桃の節句のひな祭りを通じてご子息の成長を祝う心であり、
桃の節句のひな祭りが家族の絆を深めるものとなれば、
桃の節句のひな祭りの目的は達成できたといえるのではないでしょうか。
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